ふりかえり

two pink ballpoint pens on table マインド
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去年私が地元のメンタルの勉強会で書いていたふりかえりが出てきたので載せます。

私が今の私になる過程なので、今の自分を変えたいと思っている人や、

強迫性障害持ちの人に特に読んでほしい。

 

1年近く前、こんなことを考えていたんだなあと思って面白い。

 

ふりかえりシート 8/10

 

 私は強迫性障害持ちで毎日決まったところを掃除しなくてはいけないんですが、それが少しだけましになってきました。

 とはいえ日によるし、10気になっていたのが7になったくらいだけど、この違いはとても大きいです。

 理由は

1 薬を増やしたから

2 分かり合える人と話す機会が増えたから

3 文章にぶつける機会を増やしたから

4 推しの香り

だろうと思います。

(「文章にぶつける機会」というのは、私は文章を書くのが好きなんですが、カウンセリングで強迫と話し合って、掃除ではなく文章を書くことにこだわりを出せないかという結論が出ました。)

 

 薬はそもそも今まで飲んでいた量は強迫患者には適切ではないということで薬を増やすことは抵抗があったんですが、結果楽になったし、上手く付き合えていると思います。

 人との関りは本当に大きいです。最近同じ強迫を持つお友達と出会い、話す機会が立て続けにあって、孤独感も消え、情報共有もでき、Twitterで繋がっている人達とも「私も強迫ある」「私はこういう症状がある」「こういう対策をしている」「対策がわからない」など色んなことを話せて、すぐにではないんですがそういう人達が心の支えとなり、遅効性の薬のようにじわじわと効いてきている感覚があります。

 文章は自分の半生や病気や妊娠中のことをnoteに書いたり、その結果沢山の人から「励まされました」「泣きました」「よく頑張ってきたね」と言っていただけたり、身近な人にお手紙を書いて言葉ではうまくできない感謝を伝えられ、自分一人で勝手に得意だと思っていたことが嬉しい結果となって帰ってきているのがたまらなく嬉しいです。

 推しの香りは字のごとくなんですが、私の好きなBTSメンバーがかつて使っていた香水を買ってみたらこれが想像以上の効果があって、「好きな人の香り」だと思うと、強迫がひどい時にすっとおさまるときがあるんです。本当にびっくりでした。女性は香りによる影響力が大きいというのは聞いたことがあるんですがこれがそれかと実感しています。今は「ひどくなったらあの香りをかいで落ち着けばいい」と余裕も出て、お陰で少しだけ強迫を落ち着かせた生活ができています。

ふりかえりシート   8月24日

 

 この二週間も信じられないようなことが色々ありました。

 まず、前回も書いた私のnoteを読んでもらった人からの感想以外にも相談を何件か受けました。「不安障害なんですがどう付き合っていますか?自分に自信が持てない。毒親で将来が不安。リストカットしていたのを母に見られてから母が冷たい」というもの。どれも私に言える範囲で私の考えを伝えさせてもらったり、引き続き話を聞いていたりしたいますが、中でも印象的だったのがリストカットを母に見られてから母が冷たいという中3の子でした。

 彼女は家族が大好きで、でも自分は嫌いで、期待に応えたくて勉強も部活も頑張っている子でした。今まではたくさん褒めてくれていた母が、リストカットを見られてから褒めてくれなくなった。辛い。眠れないというものでした。私は母の立場として、大切な頑張り屋の家族思いの娘が万が一にでも自殺してしまったらと思うと怖くて何も言えないんだと思うと伝えました。お母さんの愛が減ったとか、あなたが悪くなったわけではなくて、お母さんもあなたが思っている以上にあなたが大切で、だから怖くて動けなくなっているのではないかと。他にも色々な話をして(眠れないなら睡眠薬もらったら楽になるかもよとか)、彼女も納得してくれた様子でした。

 それから一週間くらい経って、彼女から「母にお弁当をつくってみました。これ母は喜んでくれますかね?」と写真付きでメッセージが送られてきました。胸がいっぱいになって、母として、精神を病んできた人間として、ほんの少しでも力になれたのかと本当に嬉しかったです。

 

 次にあった大きな変化は、Twitterでスペースという複数人で話す機能があるんですが、そのスペース機能を使って仲のいい子とラジオみたいなものをやってみようと試みたら、想像以上に多くの反響をもらったということです。

 今のところ2回やっていて、合わせて520人くらいが聞いてくれました。内容は我々が大好きなアーティストに感謝を述べるというもので、コメントで募集した感謝も読み、我々の感謝を伝え、皆の熱い思いに胸がいっぱいになりながらそれぞれ1時間ずつやったんですが、「感動した」「泣いた」「熱い思いは皆一緒なんだと思った」という意見を本当にたくさんいただきました。

 そのアーティストは「そこまで言っていいの?」というくらい赤裸々に自分のことを曲にしていて、彼の姿に励まされて自分を見つめられた、戦えた、自分を許せたという意見が沢山きて、本当に胸が熱くなる時間でした。

 これからもnoteに自分の病気のことや、学んだことや、意識が変わったことや、毒親のことや、妊娠・出産・子育てのことを書いていったり、ラジオで伝えていったりして、少しでも同じ立場の人に届いて、力になれることがあるのではと自分のやりたかったことが見えてくるような期間でした。

 でも、夫には上記のことを書く際にはどうしても家族のことには触れなくてはならず、「なぜそんな事を書くんだ」「そんなことする必要ない」「俺のことは一切書かないでほしい」と言われてもいます。そこをどう折り合いをつけてやるか。それもこれからの課題だと思っています。

 ちなみに強迫は一進一退で、なかなか上手に付き合うのは難しいなぁと思っています。

ふりかえりシート      10月26日   

 

 今月のテーマは「セルフヒーリング」ですが、なんだか自分を見つめ直せた期間でした。

 月初に夫と義母と喧嘩した時に、今までずっといいたいことは沢山あったし伝えているつもりだったけどやっぱり他人だし一枚オブラートに包んで話していたんですが、なんだか何かが限界を迎えたのか本音を義母にぶつけてしまいました。「私は結婚してここに来てから一度も誰かに共感してもらったことがない。ただ、そうなんだ、辛いねと言ってもらえればよかったのに」と。義母が何か言いかけた時に「うるさいな、私がまだ話してるでしょ!」と言ってしまうくらい本気で。すると義母は「今やっとあなたの本音が聞けた」と言ってくれて「私も結婚した時辛かった。誰も共感してくれなくて、わかってくれなくて、尊重されなくて、寂しくてたまらなかった。でも長い時間が経ってあの時の気持ちを忘れてしまっていた。あなたの今の気持ちはよくわかる」と言ってくれました。

 

 私は毒親育ちなので本音を言える状況で育ってはいません。だから、自分が今言っていることは本音なのか、自分はどんな気持ちなのかがわかりません。何か感情が湧いてもすっと流す癖がついています。自分でもわからないうちに修練を積んだその癖は時間と回数とともにものすごくスムーズに。感情が起きたのかと感じる間もないほど早くなりました。

 でも、社会人になってから本音で話せば心ある人には通じた経験が何度もありました。感情を見せた方が愛された経験が何度もありました。それを忘れていました。

 

 そこで、それから何日か経って思ったのは、私は強迫性障害があるんですが、楽しいこと(大好きなアーティストのコンサート映像を見る時など)に激しく出てくるんです。私が楽しむのを邪魔するように。楽しんだら怒られるよとでも言っているように。でも、「今私は自分を癒しているんだよ」と語りかけるようにしてみました。「あなたと私を癒しているんだよ」と。「今はこれをして癒す時間だからね」と。すると、強迫はおとなしくなってくれました。不思議な経験でした。ああ、この子も癒されたかったんだと思いました。この子(強迫)も私も癒されたかったんだと。でも癒されてはいけないと思って自分を守っていたのかなぁなんて思っています。今は少しだけ強迫も落ち着いて、掃除の回数も日によっては減らせています。このまま少しずつよくなっていけたらいいなと思います。

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