人生のどん底で推しに出会ってフォロワー7000人になった私③ 結婚生活は合わないことだらけ

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結婚して1週間で既に帰りたくてたまらなくなっていた。

 

環境が悪かったわけでも、貧乏したわけでも、暴力を振るわれたわけでもない。

朝7時からの仕事も、義母さんと同じ敷地での生活も大変だったけど別に心を病むものではなかった。

周りの人は善良な人ばかりだし、いびられたりあえて嫌なことを言われたこともない。

 

ただ、最初から、そして今でも私が辛くてたまらないのが

「とにかく地域の波長と合わない」ことだ。

 

「街中」と言われるところに行っても色褪せた資生堂の数年前の看板がそのまま飾ってあり、なんだか常にどんよりと薄暗く見え、

ジャンパーやジャージやエプロンのような格好の人ばかり。

化粧をして、髪をセットして、きれいな服や靴で歩いている人なんていない。

そもそも車社会で歩いている人がいない。

 

活気のある都会で育っていて、常に新陳代謝が行われていたのが当然だったのが、全く代り映えのない同じ、諦めの漂ったような景色。

 

きれいなものを見てウキウキしたり、新商品を見て嬉しくなったり、あの人センスがいいなあとすれ違う人を見て感心したり、そういうことが一つもない。

 

買い物するところはスーパーか100均。

一番お洒落なところはユニクロ。

 

年配の方が多い地域だから(田舎はどこもそうだと思うけど)若者なんてそもそも存在していないみたいにマーケティングのターゲットとして完全に無視されている。

とにかく地域にエネルギーがない。エネルギーを吸われるような感じがする。

 

 

「当然のこと」として昭和感が強い思想が根強く、

こちらに来てから

「旦那さんの仕事お手伝いしないの?」

「旦那さんのスーツクリーニングに出さなきゃだめよ」

「あら、おうちのことは?」

「お義母さんに孫見せてやらないと」

系のことは本当に何百回も言われた。

 

 

嫌だった。

嫌で嫌でたまらなかった。

というかこの辺は本当に今でも嫌だ。

 

 

こんな環境でも家族の関係が良ければ「仕方ないな」と思えたかもしれないが、結婚生活も全くうまくいかなかった。

 

嫁ぎ先の家族と「家庭」のイメージが合わない話は

ギブの行き場がなかった話
■ギバーとテイカーとは世の中には「人から奪う人(考え方が人から何をもらおうか?がベースの人)=テイカー」「人に与える人(人に何を与えられるか?がベースの人)=ギバー」「損得のバランスをとる人...

でも書いたが、

 

この環境に耐えられず、最初の頃は本当に荒々しく夫に文句を言った。

「こんな所では暮らせない」というようなことも言ったし、周りの人の悪口も言った。地域の悪口も沢山言った。

夫からしたら自分が生まれ育った愛する土地をそんな風に言われてたまらなく辛かったと思う。

でも、誰も味方がいなくて辛くて、せめて札幌を知っている夫にだけは共感して欲しかった私は夫に遠慮なく言葉をぶつけてしまった。

 

結果、夫も結婚早々私に絶望して毎日イライラするようになった。

「俺の育ったところにそんなことを言うな」とわかりやすく怒るわけでもない。

とにかく口をきかず、私を無視するようになった。

更に夫がとにかく「私を気遣っている」表現をするのが嫌な人だ。

よく言えば硬派。レディファーストや軟派(に見える)行為をとことん嫌う。

 

だから「大丈夫だよ」「こんな環境だけど一緒に頑張ろう」

「君が辛いのはよく理解しているよ」「ありがとう」系のことを本当に全く言わない。

それどころか、そういう表現をしている男性が嫌だから絶対にそういう雰囲気を出さない。

共感もしない。共感して「そうだよね、そうだよね」と言っている男を軟派なものと見なしているから。

 

常にむすっとしていて「大切にしているのは稼いできているんだからわかるはずだ」と淡々と最低限しか口をきかず、毎日同じことをして生きている。

正直家事は言えばしてくれるし下手でもないし確かに稼いでも来ている。

浮気もしないし散財もしない。

でも、そんな生活には耐えられなかった。

更に、最初は夫の家業を手伝おうと頑張っていたがそこにも問題が起きた。

給料が出なかったのだ。

 

夫の家業には更に上に大きな会社があって、そこの会長が基本的に我々の給料を決めている。

「人より多い給料を得ているんだからこれは二人分だ。奥さんだけ別に給料を支給しようとは考えていない」と言われた。

何それ。

 

私は朝7時から夕方5時まで普通に働いているのに(見習いだから役立たずではあったかもしれないけど)無給?何それ?それでどう働けと??

この考え方はいまだに絶対に受け入れられない。

どんなに短い時間でも、家族経営であっても、正当な給与は支給されるべきだし、それができないビジネスはやり方を見直さなくてはいけない。

いや違う。できるのだ。利益の上ではできるのだ。

でも、「なんかそういうものだから」支給されないのだ。

そんなの納得できるわけがない。

でも何度言っても理解されなかった。

理路整然と言えば言うほど聞いてもらえない感じがした。

え?私がおかしいの?

これにも随分悩まされた。

 

ごね続けて最終的に正社員と同等の給料をもらえることになったが、この件で「私の常識がここでは一切通用しない」ことを痛感して本当に嫌になってしまった。

 

しかも慣れない仕事を頑張っても夫が褒めたりねぎらってくれることはない。義母さんは褒めてくれるけど私は夫に褒めてほしい。

でも叶わなかった。給料に文句を言い続けた私に夫はほとほと嫌になっていたんだと思う。

 

 

給与でも揉めた。話が通じないことが分かった。ねぎらってももらえない。

もともとお世辞にも努力家とは言えない私はこの件ですっかり働く意欲を削がれてしまった。

少しずつごまかしごまかし勤務時間を減らしていった。

特別待遇で短時間勤務をし、でも給料はいっぱしにもらう嫁が出来上がってしまった。

この状況は勿論経営者である夫にとっては望ましくなく、私もこんなことならもう働きたくなかった。

これなら外で働いた方がよっぽどましだしやりがいもある。

そう思って何度も夫にも言ったが、「うちで家業があるのに嫁さんが特に意味もなく外で働いているってわけがわからない」と言われてしまった。

確かにそれもそうだ。

でも。

 

とにかく上手くいかない。

とにかく全てのことに「仕方ないか」というものが入る。

とにかく全てのことに他人の意図が入る。

しかもその意図が100%納得できるものではない。

結婚生活に楽しいことなんてなかった。

とにかく毎日辛くて会話はなくてギスギスしていた。

逃げて結婚を選んだ私に待っていたのは今までのツケを全て払わなくてはいけないような日々だった。

 

 

けれど、離婚してものすごい苦労を味わって精神を病んで子供に当たり散らしていた母を見て育っているから、離婚を選ぶのも怖くてできなかった。

離婚したら人生が終わる。こんな私を選んでくれる人が今後現れるかわからない。

札幌に戻ったところで何も変わらないと思ったから結婚したのに、離婚して札幌に戻っても多分悪くなるだけだ。

でも帰りたい。札幌に帰りたい。

でもダメだ。ここで逃げても何も変わらない。

夫婦関係を良くしなくては。母とは違う。私は母とは違う。

「母と違う人間である」証明のために困難な環境を自分の力で打破したかったし、仲のいい夫婦になりたかった。

 

 

でもどんなに夫と話し合おうとしても無視される。

周りに誰も私の話に共感してくれる人はいない。

何もかもに意欲が無くなっていった私は友達とも疎遠になっていたし、こういう時に相談できるはずの母にも言えるはずもなかった。

弱音を吐き出す相手は夫と義母さんしかいなかったけど、夫には無視され、義母さんは親身になって話は聞いてくれるけど価値観が全く違うから理解はしてくれない。

世界で一人だった。私の良さはどこかにあったはずだけど、もうどこにあるのかわからなかった。

 

ここから少しでも離れたくて一人で海外旅行にも何度も行った。

「さほど英語が喋れるわけでもないけど一人で海外に行ける私」は自分では結構好きだったが、

義母さんに「すごいね、私なら100万円もらっても行きたくない」と言われて「ああ、私の価値は本当にここでは無いし、私が価値があると思っているものを理解してもらうのは本当に無理かもしれない」と思った。

 

私の「人生で意味のあること」は労働ではないから、ここでは「享楽」と見なされる。

褒めてほしい。理解してほしい。共感してほしい。

なんでもいいから「そうだね」「楽しかったね」「よかったね」と言ってほしかった。

美しいものを見て一緒に「美しいね」と言ってほしかった。

一度も、一つもかなうことはなかった。

 

「一人で海外に行かせてくれて、家事もしてくれて、浮気もせず、稼いで来てくれる旦那さんがいて、何が不満なのよ。贅沢すぎる」と周りから思われているのを感じていたし、自分でもそう思う。

 

 

私は求めすぎなんだろうか。私が望んでいるものは私には値しないんだろうか。

仲のいい夫婦を見て、気遣い合っている夫婦を見て、羨ましくて泣きそうになる私が悪いんだろうか。

自分の生活態度も改めず、夫と地域の悪口ばかり思っているからダメなんだろうか。

でも愛してほしいんだ。口をきいて欲しいんだ。普通の会話で笑いたいんだ。

 

私はなんなんだろう。

何故生きているんだろう。

これからどう生きていけばいいんだろう。

そもそも私ってどう生きてきたんだっけ。

私が好きなものって、私が心を動かされたものって、こんなに理解されないものだったのか。

 

「夫婦は鏡だからあなたが夫に気遣われたいなら先にやらないと」とも何度も言われた。

でも全部無視されるんです。

私、何度も言ったんですよ。でも無視されるんです。

私の言い方が悪かったのかもしれない。

でも無視され続けてもう力がないんです。

気付けば結婚して5年が経っていた。

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イロのプロフィール

札幌出身。複雑な家庭環境で育ち、母親との不和や弟との生活に耐えられず家を飛び出し、演劇に没頭する日々を過ごす。

結婚後に田舎へ移住したことから適応障害を発症。孤独感と夫婦間のすれ違いに苦しみ、誰にも頼れない6年間を経験。

出産後にはコロナ禍が始まり、さらに困難な日々が続く中で、BTSの「Dynamite」のMVをきっかけに推し活をスタート。

推しを通じて新たな希望を見出し、SNSでの活動を通じてフォロワーを増やす。

自身の体験をオープンにする中で、悩み相談を受けるようになり、カウンセラーとして起業。その後、引き寄せの法則に本格的に取り組み、師・一条佳代先生との出会いを機にマインドコーチに転向。小田桐あさぎさんの魅力覚醒講座の受講をきっかけに自身の講座を立ち上げ、年商1000万円を達成。

現在は毎月飛行機に乗って世界中を飛び回りながらマインド講座を主宰し、受講生の人生を輝かせ、お金にも人にも愛される人生になるサポートをしている。

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色々やっているので遊びに来てね♡
イロは今日も語る

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