BTS、いや、防弾少年団が新しい出発をすることを1時間にわたる動画で語ってくれた。
まだ日本語字幕がついていないので、韓国語と英語がわからない私はTwitter上でのARMYの和訳を複数拝見し、自分なりに精査して現時点で受け取ったものを纏めさせてもらいたい。
おおまかにまとめるとこうだ
・BTSはソロ活動に今後重点を置く(期間は未定)
・解散はしないし休止でもない
・宿舎は契約満了で引き払うことになった
・Run!BTSは必ず復活する
この動画の後にホビが来月ミックステープを出すことが明らかになった。
あらゆる報道で「解散か?」「休止」と騒がれてしまっているけど、「発表」としては上記がすべてだと思う。これ以上でも以下でもない。
彼らは今まで防弾少年団(BTS)としての活動に10割近くの時間と労力を割いて来たが、今後はそれが10割ではなくなるということだ。
1割になるのか2割になるのか、なんだかんだ言って5割はBTSだったね、ということになるのかわからないが、要はそういうこと。
それ以外の時間を今までとることが難しく、自分の人生や今後のキャリアの道筋を考える時間も無かった彼らが、これからはソロに重点を置き、より個人の魅力と活躍の場を広げていくということだ。
これは自分達だけの問題ではなくて、アイドルという業界全体の問題でもあると問題提起もしていた。
そこの道まで彼らが作ろうとしているんだろうか、どこまで開拓者なんだろう。
ナムが「マルチバースという考え方があるじゃないですか。別の世界線には会社員としてのキム・ナムジュンがいるかもしれない。でも、今、この世界線のキム・ナムジュンには、この選択が最良です」と言っていた。
なんて美しく、自分に厳しく、誠実で賢いのだろうと胸が震えた。
彼らは若くしてアイドルになって、努力と誠意と熱意で色んな抑圧や偏見を乗り越えてきた。走り続けてきた。
でもその先にあったのはまた違う抑圧と賞賛で飾られた偏見だったのかもしれない。
恐らくナムは何度となく「この道を選ばなかった場合の自分」について考えてきたんだろう。
BTSが、自分が、どの道を選ぶのかが最良か、凡人には想像も及ばないほど厳しく考え続けてきたんだろう。
リーダーである彼はあらゆる言葉の責任を取ることを自分に課していたんだと思う。
そんな彼が「この世界線のキム・ナムジュンにはこの選択が最良」という言葉で、誰よりも自分を納得させているように見えた。
私たちは皆それぞれの世界線に生きて、それぞれの世界線から彼らを見ている。
常に自分の決断は誤りかもしれない。皆その危うさの中で生きている。
でも、彼は今の自分の道を選んで、最良と言った。
その痛みが、恐怖が、すっかり大きく、他人に多くの意味を与えられてしまった自分の人生をコントロールしようという強い意志が、彼の言葉からにじんでいた。
後日、Weverseに投稿されたナムの文章を友人の韓国人、デイビット・パク(@davidpark890802)が和訳してくれたものが以下だ。
ナムジュンのWeverse投稿
— David Park / デイビッドパク (@davidpark890802) June 15, 2022
長文のため、画像にて pic.twitter.com/mztSCgyggP
「バンタンとARMYの特別感」を信じて「僕が号泣しているシーンだけがスクショされ、拡散され続けて」しまっても、ノイズが入るのも当然承知の上で「今が絶対最後ではない」ことを「正直になりたいという勇気」で言葉にしてくれた。
彼らの真心は、愛は、あのバンタン会食の1時間と「Yet to Come」と「For Youth」を聞けば十分伝わってくる。
私達ARMYは彼らから直接言葉をもらったから、その言葉を個人個人のスピードで受け入れていけばいいと思う。
最初はポジティブに受け止められなくて当たり前だ。
寂しくて寂しくて胸がつぶれそうになったり、何でもっと早く好きにならなかったんだろうと悔いている人もいるかもしれない。
それはそれぞれの愛の形で、誰のものも間違っていない。
結局、ユンギが言っていたように、「幸せになるためにこの仕事を始めたから、メンバー皆幸せでいてほしい」のだ。
バンタンも、ARMYも、幸せになるために出会って幸せになるために一緒にいる。
今後その形は少し変わるけど、長い目で見ればもっと成熟して、各々幸せになるための変化だから、これからの彼らを楽しみにしたい。
ひとまずソロアルバムが7枚は出るわけだから、今後もARMYに休む暇はなさそうだ。
新しいチャプターのはじまり。
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