Twitterを楽しみ、ラジオで楽しく話し、ブログもスタートして
ユンギの誕生月を祝い、やりたいことをやりたい放題始めた私は、
また別のやりたいことを見つけていた。
「メンタルについて語ること」だ。
実は2021年からツイキャスで「メンタルについて語るキャス」という名前で
1人でたまに配信していた。
鬱であること、強迫性障害であること、
適応障害であること、夫婦の不仲、
母との不仲、慢性的な体調不良、
様々なメンタルの困ったことで目白押しの人生だったこと。
それを発信することで、同じように困ったことを抱えている人に
「私だけじゃない」
「こんな風に困っている人は他にもいる」
と思ってもらえたらいいな、と思って配信していた。
たまにBTSアカウントやnoteでもメンタルの話、どんな風に困っていたか、
どんな風に克服しつつあるかも書いていた。
こちらや
こちらの記事など。
そして、ユンギの誕生月で1ヶ月にわたって彼の曲に深く触れ、
彼自身も鬱や対人恐怖症、強迫性障害を抱えていたこと。
それを乗り越えて、アミたちに伝えてくれているメッセージを彼の曲からも、姿からも強く感じたことから、
今私にできることってなんだろう?
世界の片隅の北海道の田舎で、ごく普通に、いや、どちらかというとかなり地味に暮らしている私が、
読んでくれる方に何かいいことを起こしてあげられるとしたらどんなことがあるだろう?
今までみたいにBTSのことをツイートして愛を感じてもらったり、
クスッと笑ってもらうだけでもいい。
でも、もう少し私だからできることもやっていきたい。
そう考え、
少しずつブログでもメンタルの困ったことを私なりにどう向き合っていくかを書いていくことにした。
強迫性障害についてはこちら。
そして、彼の誕生月を終えて半月ほど。
2022年4月13日から、
「人生のどん底で推しに出会ってフォロワー7000人になった私」を書き始めた。
こちらの冒頭はこんな言葉から始まっている。
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今回から「実際私の生活が推しによってどう変わったか」を物語仕立てで書いていきます。
Twitterを始めてからの話にしようかと思ったけど
私の人生そのものを根こそぎユンギが救ってくれたのでほとんど私の半生を語る内容になります。
「キャッチーにしちゃえ!!」と思って上記のタイトルにしたけれど、
Twitterで出会った大切なお友達を「6000」という数値で表記することに嫌悪感を感じる方がいたらごめんなさい。
(※これを書き始めた時はフォロワーが6000人だった)
でもね、私生きてきてこんなに沢山の人に認知されたことなかったの。
いてもいなくてもどっちでもいい存在として生きてきたの。
だから、フォロワー数っていうのは私にとって
「頑張ってきた証」でもあるし
「継続してきた証」でもあるし
「私という人間が愛されているという証」だとも思っているの。
だから、この6,000人の方々に本当に感謝しているっていうのは知ってほしいです。
みんないつも見てくれてありがとう。
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今書いている「推しと私」はこれの続編に当たる。
こんな風に、自分の半生をあけっぴろげにし、
日常的に書いたりしゃべったりしていると、
DMでお悩みが届くようになってきた。
「イロさん、私も親にいつも怒鳴られて辛いです」
「出勤しようとすると涙が止まらなくて会社に行けないです」
「夫にモラハラを受けていて、自分で使えるお金がほとんどないです」
「交通手段がないから運転するしかないけど、いつも運転が怖くて仕方ないです」
「周りの人はみんな優れているのに、私だけダメなんです」
「BTSに出会って救ってもらったけど、まだ生きるのが辛いです」
ひとつひとつ、震える指で打って、送ってくれたんだろうなと思うお悩みばかりだった。
私にできることなら、とお悩みに答え続け、
そのうちマシュマロ(匿名メッセージサービス)でもお悩みが届くようになったので
ツイートで返していたりしたら、どんどんお悩みが来るようになった。
でも私はここで気がついて愕然とした。
私の力では、お悩みを解消するところまでは到底力になれないということに。
せっかくものすごくプライベートなお悩みを、私を信じて送ってくれているのに、
私はこの方々のお悩みを解消することができない。
読んで、共感して、「私はこうだったよ」と言うことしかできない。
今思えばそれだけでも充分力になれているし、
実際私とDMのやり取りをしてお悩みが改善に向かった、という人もいた。
でも、深夜まで何通も長文のやり取りをしても、
何ヶ月経っても変わっていない、という方もいた。
私は何のためにお悩みを聞いているのか?
この方々の時間を奪って、ぬか喜びさせているだけではないのか?と思った。
「こんなんじゃいけない」と思った私は、
2022年4月から本格的にメンタルの勉強を始めた。
まずは勇気を出して夫に夜息子をみてもらい、
当時通っていたカウンセラーの先生の主催している勉強会を3ヶ月ほど受けた。
さらに、勉強会以外の時間でも学びたいと思い、書店に行って気になる本をまとめ買いしたが、
3歳前の子どもを抱えて難しい言葉が羅列された本を読むのは難しく、一旦挫折した。
「別に難しい本でなくても最初はいいのでは?」と気づいて、
漫画で書かれた心理の本をたくさん読んだ。
私は漫画オタクだから、漫画だったら難解な内容もスルスル読めた。
(合間に入っている文章での解説は頭がぼやんとしたけど)
これは今でも正解だったと思う。
学びたいことがある人は、
「最初から専門書できちんと学ばなければいけない!!」という固定概念を外してみて欲しい。
学んだことを理解し、使えればいいのだ。
それが漫画で学んだ知識であろうが、専門書で学んだ知識だろうが、YouTubeで学んだ知識だろうが、勉強会だろうが関係ない。
「理解できること」「使えること」が私の求めていることであり、そのためなら思いついたことは色々してみた。
先述した漫画で読む、オーディオブックで聞き流しする、YouTubeでカウンセラーの先生の動画を見る、など。
この勉強方法は私に合っていたし、今も使っている。
これに追加されたことは、今は「人に聞く」だ。
「学ぶ」とは「理解」。
あまり頭の良くない私が理解できるやり方を頑張って探して、試していった。
そして、この頃には夢ができていた。
「心理カウンセラーになって、自分でやっていきたい」という夢だ。
しかし、また問題が浮上した。
様々な知識は得たし何となく理解したけど、系統立てて理解ができない。
これはいっちょ一旦まとめて知識を整理する必要がある。
でも大学に入って学ぶには、うちの田舎には心理学部のある大学はない。
それなら、通信教材で心理カウンセラーの民間資格を取れるところはたくさんある。
近くのスーパーでチラシが置いてあったので、心理カウンセラーの資格を取ることにした。
ぶっちゃけ資格の良し悪しはどちらでもよかった。
今バラバラの孤島のようになっている知識を、頭の中で一本筋を通して、心理のことを理解したかった。
そして3ヶ月ほどで心理カウンセラーの資格をとった。
系統立てて学びたい人には資格取得講座で一旦基礎を入れるのは早いと思う。
添削もしてくれるし。1人で勉強するのに心が折れがちな私はこれがありがたかった。
ただし民間資格なので、これをとったからといってどこかで雇用してもらえるということは基本的にない。
私みたいにお悩みを相談してくれる人にもっと応えたい、
心理カウンセラーとして自分でやっていきたいと思っている、
という人には手軽だし、「まずは一歩」という方におすすめ。
資格取得は決してゴールではない。
あくまでこれを軸にして、そこに自分で枝葉を足していき、学び続けられることは前提。
軸ができ、資格を取得し、バラバラの知識が整理できたことで、
私の中でGOサインが出た。
私はまだ何者でもないけど、
偉い先生に直接習ったわけでも、立派な大学を出たわけではないけど、
私のことを信頼して、一緒に心の困ったことを解消していくことを目指していく人に誠心誠意寄り添いたい。
それを仕事としたい。
その確信があったので、ものすごく怖かったけど、心理カウンセラーとして有料でカウンセリングを始めることにした。
2022年9月26日。
最初は30分500円からのスタート。
BTS以外のことを書いていた個人アカウントを仕事用とし、
「カウンセラーとして活動を始めるよ」と告知をした。
予約用にHPを作り、髪を切りに行って、それっぽい服も買った。
最初はZOOMも無料プランでやっていた。
本当に恐る恐る始めた。
予約なんて来るのかな、って思っていたら、
「カウンセリングをスタートします!!」のお知らせをしたその日に予約が3件入った。
ひっくり返ってしまったわよ(笑)
初めてのお客様は今でもつながっていただいているNさん。
彼女と初めて話した日は忘れられない。
確か朝10時。しっかりメイクをして、しっかり服を着て、
30分前から緊張してリビングの椅子の前に座っていた。
始まると、まず集中して聴いた。そして、できる話をした。
手元にはテキストとノート、メモ。
手にはびっしょりと汗をかいた。
そして、Nさんに「また話したい」と言っていただいた。
また私の人生のチャンネルが変わった瞬間だった。
誰にも話を聞いてもらえなかった私が、
Twitterでみんなと仲良く語れるようになり、
ラジオで話せるようになり、
ブログでユンギのことを書いて、
自分のことを書いて、
お悩みが届くようになり、
お悩みに応えたくて学んで、
恐る恐るやってみたらお金を払って話したいと思っていただける方ができた。
起業って本当にこんなもの。
やりたいことをやっていたら、楽しそうだから人が集まってくれていて、
今は楽しいけどそうじゃないこともたくさんあって、
それはみんなそうで、
みんなのそんなのを持ち寄るうちに自分ができることが見えてくる。
最初は本当にささやかな光でも。
そうして、私のカウンセラー人生がスタートした。
以下、私のバイブルであり、アドラー心理学の神本である
「嫌われる勇気」の続編、「幸せになる勇気」から引用。
「臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する。
はじめるのは、あなたです。
理解者がいなくとも、賛同者がいなくとも、まずはあなたが松明に
火を灯し、勇気を、尊敬を、示さなければなりません。
その松明で明るくなるのは、せいぜい半径数メートルでしょう。
誰もいない、ひとりきりの夜道に思えるでしょう。
しかし、あなたの掲げた火は、何百メートルも離れた誰かの目にも届きます。
あそこに人がいる、あそこに明かりがある、あそこに行けば道がある、と。
やがてあなたのまわりには、何十何百という明かりが集います。
その明かりに照らされるのは、何十何百という仲間たちなのです。」
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