(こちらはまず兵役前日の9/21から書いています)
いやいやいやいやいやいや
迫ってきた。
ユンギの入隊。
社会服務要員ということで、通常の兵役とは違うらしいけど、
それにしても1ヶ月の訓練はあるし、その後の生活も今までとは全く違うものになるだろう。
なんかもう、心の置きどころがないから書かせて欲しい。
今回はいつも以上に見切り発車で書いている。
そもそも兵役とは関わりがないと思って生きてきた。
隣の国の制度だ、というくらいにしか思っていなかった。
それがこんなに日常に深く影響を及ぼす日が来るなんて。
人生はわからないものだ。
ただ「彼が心配」とか「訓練以上に辛い思いをしなければいいな」という思いだけではない。
もちろんその思いが一番強い。
彼が公的な機関で働くことなんてもちろん初めてだし、
今まで散々苦労してきたので、ぜーんぜんこんなのへっちゃらですよ、となるだろうけど、
今までと全く違う世界に行って、いい刺激を受けて音楽に生かして欲しい、という清らかな気持ちでだけでなんていられない。
彼が普通の生活をして、普通の人の人生と関わることで
Peopleで書かれていたような「平凡」をすぐそばで見て
得られるものは多いだろう。
(社会服務で関わる方々は普通の人ではないだろ!ふざけるな!という意見もあるかもしれないが、
あくまでアイドルと比べれば「普通」という意味で読んでいただきたい)
それは喜ばしいことだし、念願と言っていい。
でも、なんだろう、この感じ。
本当に醜い思いも出てきてしまう。
リアコってやっぱり推しを囲い込みたいものなんだな、と思う。
いや、主語を大きくしすぎか。私は、だ。
彼がアイドル以外の世界を知ってしまうことへの、ドロドロとした恐怖。
マネージャーさんに守られ、スケジュール管理され、家と職場の人の目がある中での往復だけで作られてきた10年の生活。
その世界って、本当に残酷なことだけど、ファンにとっては「安心」なのだ。
これから彼は違う世界に行く。
今まで彼が生きてきた世界も、私にはよくわからない。
どれだけ想像しようとしても無理だ。
どこまでも疑えてしまうし、
「アイドルは偶像だから私生活は好きにしていていい」とカラリと思えない。
本当に醜いとは思うけど、これが素直な気持ちだ。
知らないから怖い。
知らないものには魅了される。
彼の目の前にこれから現れる「普通」な人たちは、彼にとってはどれだけ美しく見えるんだろう。
その人たちに嫉妬しているのだ。
彼に新しい世界を見せられる人たちに。
ああ、でも、そうか。
嫉妬だ。
わからないものが恐ろしくて、対象を大きくして勝手に寂しくなっているのは私だ。
彼もそうだったのかも。
どれだけ想像しようとしても、普通の人の「普通」を想像しきれないのかも。
彼がよく言う「寂しさ」は、そういった大多数の人たちと理解し合えることがないことへの、想像することしかできないことへの寂しさなのかもしれない。
対象を大きくして怖くなるのは誰でも一緒だ。
そんな中に飛び込む恐怖。
あれ、これは誰の恐れなんだろうか。
「彼が今までと違うところに行ってしまう寂しさ」
「そばにいる人たちへの嫉妬」
「置いていかれるような寂しさ」
なんだか不思議な気持ちになってきた。
身近で、与えられる、とは言えなくても、感じられる経験をできるのかも。
彼がずっと知りたかったかもしれない、
「普通」の大人の日常を。
それは恐ろしいものだろうか。
あれ。なんだか大丈夫になってきた。
やっぱり書くって偉大だ。
このブログという世界に発信するツールを使ってこんな内面の確認をして申し訳ないけれども。
私が狭く狭く考えている範囲以上に、彼にとっては素晴らしいことがあるのかもしれない。
「兵役」という務めではあるけれど。
その根底に「戦争への備え」という大前提がある以上、素晴らしいなんて言ってはいけないのかもしれないけど。
「あの経験があって良かった」と
10年後に振り返ることになっていったら。
私たちは過程を見ている。
あれだけ華々しく、完璧に役割を果たしてチャプター2を終えた彼の。
大切な過程を見ている。
私の想像なんかは及ばないほど、穏やかな時間がきっと待っていて、
「あの時心配したけどあれでよかった」と思える日がきっと来る。
過程は何があるかわからないけど、大まかに見るときっと全てうまくいく。
起きていないことは起きていない。
起きていないものを見て、不安になって、心が痛むのが人間というものだから、それもあっていいけど。
「大まかに見ると、全部うまくいく」という前提があれば、戻る場所がある。
地図はないけど、ゴールは設定されている。
全員で再契約もしてくれたし、あの7人と迎えられる未来はある。
その未来はきっと、想像するよりもっともっと優しい。
あれあれ。
書いているうちにどうやら寂しさと向き合えてしまったらしい。
だって彼はあの穏やかな笑顔で
「何も心配しないでください。何も悪いことは起こらないから」と言うだろう。
全ていいことになっていく。
きっとそう。
恐れは私の中にしかない。
ということでここから9/22です。
悟りを開いて昨日インスタライブでも色々話したので興味がある方は見ていただけると嬉しい。
上に書いたようなことを掘り下げて色々話しました。
色々話して、掘り下げて、夜中にユンギからウィバスで連絡も来て、
「ああ、本当に行ってしまうんだ」と実感が湧いたのがその時。
本当に行ってしまう。
心はやっぱり波立つ。
今朝、息子を送り出す時、ものすごくいい天気だった。
ユンギの出発の日に相応しい秋晴れだった。
「ああ、秋晴れの日に旅立つって、すごくユンギっぽいな」って思いながら
彼に想いを届けたくなって、ちょっとだけお祈りでもしようかなと裏の畑に行って石の上に座った。
口をついて出たのは「So far away」だった。
「First love」と歌いながら、私はこの部分を「Last love」とも言い換えていつも歌う。
何を書いているんだ私は。恥ずかしいな。
でもね、私の初恋。
そして多分最後の恋。
「君の創造と人生の終わりを共にできたなら
君の居場所がどこであろうと寛大だったなら
試練の果てには満開なら
始まりはささやかだとしても終わりは壮大であったなら」
すると、空から羽が降ってきた。
まさに歌い始めたその時だった。
それがアイキャッチに設定した写真だ。
雲ひとつない空から、どこから飛んできたのかわからない羽。
羽を落としたであろう鳥は見つけられなかった。
綿毛のように、突然飛んできた羽。
手に取って、膝に置いてお祈りをした。
彼が辛い想いをしませんように。
彼の周りの人が全て優しく彼を包んでくれますように。
彼にとって、私たちにとって、素晴らしい時間になりますように。
この想いが彼を包みますように。
いってらっしゃい。
いってらっしゃい。
ずっとそばにいてくれたトンボがいて、共に絡まるように飛ぶ二羽のちょうちょがいて、
遠くの空には鷹が見えた。
どこからか聞こえる葉が擦れる音、小鳥の声
雲ひとつない空。
9月の末だけどぽかぽかで、緑の色が強い、
空が高くて、空気がどこまでも澄んでいる、そんな秋の朝。
想いが届くことを信じられるような空。
全てが奇跡のような、不思議な祈りの時間。
全てが夢のようだけど、この手のひらには確かにあの羽があった。
ユンギと出会ってから何度もこんな奇跡のような瞬間がある。
これからもよろしくね。
いってらっしゃい。
いってらっしゃい。
大切な人。
新しい世界を、新しい日常を、
いつか戻る日に話して聞かせてくれますように。
私の寂しさは私のものだから、
もう少し持っておくことにする。
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