私はARMYであり、ユンギペンだ。Twitterを見てくださっている方は全員ご存知だと思うが一応自己紹介する。
なぜ私はユンギが好きになったのか、ツイキャスやスペースで話したりツイートで書いたことはあったけどなんだか今日は思いをまとめてみたくて書き始めている。
私にはいつも腹の底に怒りがあった。それは育ってきた環境とそれによって人を信じられない、人の好意を受け取れないという心の癖によるものだ。好意も悪意も私にとっては私に向く刃のように見えて、戦う術は怒ることしかなかった。いつでも怒る準備はできていたしあらゆる理不尽に常に怒っていた。そんな生き方は嫌だったけど他の生き方を知らなかった。腹の底に抱えた怒りはそのうち人にばれ、周囲の人は離れていった。家族ともうまくいかず、何より怒りを抱えたままの自分を許せず、ずっとこのままなのかと眉間に皺を寄せて生きていた。
何もかもが弾けそうになっていた時、The Lastに出会った。
「お前誰の前で苦労したふりしてんだよ」
頭を殴られたような衝撃だった。同時に、何故か赦されたように感じた。「お前の怒りも苦労も涙も俺が一緒に背負うから俺のファンよ堂々と顔上げてろ。俺よりできる奴なんていないだろ」と言われてる気持ちになった。こんなに全部背負ってくれると思わせてくれる人に出会ったのは初めてだった。
雪の日だった。車の中で泣いた。まっすぐ家に帰りたくなくて何気なく買い物から帰る途中で見たYouTubeの関連で出てきた動画。歌詞が和訳されたものを読みながら涙が溢れた。声を枯らして叫ぶような彼の歌が車の中に響いていた。あんなに攻撃的なサウンドなのに祈りのように聞こえたし、心の中は赦されたという思いでいっぱいだった。
もっと見たい。聞きたい。彼の作ったものを知りたい。
私はDynamiteから入ったARMYなので出会いはDynamiteなわけだが、初見からユンギのかっこよさに度肝を抜かれ、なんだこのかっこいい人…と惹かれていたけど、まだファンになって日が浅かったし、彼がプロデューサー業をしているらしいことも作詞作曲しているらしいことも別名義でミックステープを出していることもあまり理解していなかった。少しずつメンバーを覚え、見分けがつき、Dynamite以外の曲も聴き始めた矢先だった。The Lastとの衝撃の出会いから彼の曲を時間が許す限り聞いた。和訳も全て見た。
そうしてユンギにのめり込み始めた頃、私にバンタンを勧めてくれたフォロワーさんとのやりとりの中で忘れられないことがあるので書かせてほしい。
「そういえばお陰様で私もバンタン好きになりました。ユンギペンです」と言うと「え?SUGAですか?SUGA今日誕生日じゃなかったっけ?」と言われた。
「え?」
「そうそう。今日ですよ確か。昼間にVLIVEもやってたんじゃなかったかな」
そんな偶然があるのかと今でも思う。人に初めて「ユンギが好きになりました」と打ち明けた日が彼の誕生日だった。私は単純なので、やっぱり私がユンギを好きになるのは運命だったのだとこのことを思い出すたびに思ってしまう。
それ以降はもう彼のことで頭がいっぱい。私は男性アイドルにハマったこともないしそもそも男性にのめり込んだことがない。男性に合わせて自分を変えたいとか尽くしたいとか思ったこともなければ、あまり男性を「かっこいい❤️」と思ったこともなかった。こんなことを軽率に書いたら不快に感じる方がいらっしゃったら申し訳ないのだが、性的嗜好がバイセクシャル寄りなのかなぁと自分で思っていたくらいだ。美男より美女を見る方がよほどテンションが上がるしアイドルも女性アイドルの方が圧倒的に好きだ。勿論バンタンは、ユンギは別枠だが。
ユンギは私にとって本当に、男性としても人としてもアイドルとしても完璧なのだ。不完全なところも含めて愛しているし、彼が私たちに見せてくれているものは偶像だと理解しているけれど全てが虚像ではないとも信じている。彼の真心や優しさや滲み出る人柄や曲に現れる豊かな人間性は演技や取り繕いでは絶対に出せないものだと確信しているから。
ユンギの中に、バンタンの中にも溶かし難い怒りがある。戦い続けた理不尽に対しての消えない、消してはいけない怒りがある。闘志がある。私はいつもその怒りに安堵する。腹の底を煮え立たせながら、道を模索するのは私だけじゃないのだと手を取っている気分になる。
怒りはマイナスな感情として多くの人は隠し、覆う。でも彼らは、特にユンギは違う。怒りを吐き出し、作品に昇華して全方位に撃つ。背中でメンバーと私達を守りながら。怒りに囚われている私はそんな彼の姿に抗い難い魅力と愛おしさと安堵を感じる。彼は戦うべき時には戦ってくれる。私達の中に共通してある怒りや憤りや恐怖や願いを音に、言葉に乗せて。彼の敵は私の敵だけど彼が最適な刃を持ってくれる。私達はサポートするだけ。彼の背中を支えるだけ。たった一人で全方位から刺されるように生きてきた私には、背中を預けて守ってくれる存在が初めてだった。こんなに「守られている」と思わせてくれる存在と出会ったのは初めてだった。「守られているのだから守らなくては」と思わせてくれた存在は初めてだった。
私たちはいつだって最初にもらっている。おかしく聞こえるだろうけど、私達が勝手に好きになったはずなのに受け入れてくれたのはバンタンが先だと感じる。愛してくれたのはバンタンが先だと感じている。
彼の愛くるしい笑顔が大好きだ。
彼の優しい言葉の選び方が大好きだ。
彼が他人のために身につけた生活力が大好きだ。
彼の不器用な感情表現が大好きだ。
そんな彼が戦うために持つ刃の重さと硬さを信じている。
私は、彼が、ミンユンギという人間が大好きなんだ。
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