電車が1時間に1本しか来ない北海道の田舎の農家に嫁いで、
買い物はスーパーとコンビニくらい。
楽しいことなんて全くなく、
誰とも話が合わず、夫とも不仲で
親とも絶縁していて、誰にも心を許せない中、0歳児を育てていた。
切迫早産で半年の安静生活。
やっと息子が生まれて3ヶ月でコロナが始まって、
また家から出られない日々が1年以上続いた。
合計2年近く、家からほとんど出られない日々。
息子が生まれてからは四六時中泣き喚く寝ない子と、
窓の外で一日中鳴る農作業の重機の音。
夫に泣きながら助けを求めても
コロナ禍で会社を維持するのに疲れ切っていた夫にとっては
それどころではないと怒鳴られ、
義母に夫に怒鳴られたと言うと「あなたが悪い」と言われた。
家のことは全て自分でやらねばならず、
インターネット回線を切り替える時にはオペレーターさんに話している間
ずっと泣いている息子に、
「奥さん、赤ちゃんを誰かに預けられないんですか」と言われて泣いた。
友達はいない。母も絶縁していて誰にも頼れない。
父はどこにいるのかもわからない。祖父母は高齢だ。
「お前なんていなければよかった」と言われていた私に
帰るところなんてない。
なんの楽しみもないこの土地で20年我慢だ、
と毎日奥歯を噛み締めて生活していた。
もともとあった鬱と強迫性障害は悪化し、
1年近く続く睡眠不足に深刻な睡眠障害とストレスで
テレビに出ている人を見て
「この人は具合悪くないのかな、いいな」と思うほどだった。
そんな中でも、私は「怒る」ことができなかった。
「この子の面倒見てよ!!!」
「ちょっとは眠らせてよ!!!!」と
怒ることができず、
「悪いんだけど…」
「もう倒れそうで…」と被害者面して頼むことしかできなかった。
弱者として振る舞うから「今忙しいんだよ!!!」
「不満なら早く出て行けよ!!!!」
と怒鳴られる。
それでも怒ることも泣くこともできなかった。
死のうとも別に思わなかった。
感覚が麻痺していた。
弱者は優先順位が低い。
私はここでは圧倒的に弱者だ。
麻痺した頭でぼんやりそんなことを考えていた。
そんな中で推しに出会って、私の人生は激変した。
「この人に恥ずかしくない生き方をしたい」と思って、
4年前の2月、雪が降るスーパーの駐車場で
バックミラーに映る泣きじゃくるこの弱い女を殺すと決めた。
弱いのはもうここまでだよ。
この人に見合う人間になる。
この人とファンとして顔を上げて生きる。
私はいつか、この人と会って共に生きるために生きる。
そう決めて、今まで私はどれだけ自分を弱者認定して
苦労したふりをしていたんだろうと思った。
弱者のふり、傷つけられても仕方ないと斜に構えて。
私は怒らなければいけなかったんだ。
私を軽く扱っていた「私」に。
その日から私の人生は変わった。
推しへの愛を抑えきれないから発散したくて始めたTwitterで
たくさんの人にフォローしてもらえた。
面白いことや推しへの愛を発信しながら
Twitter生活を楽しんだ。
相方と音声配信も始めて、たくさんの人が「面白い」と言ってくれた。
この時まで私は自分が面白いことを言えることを知らなかった。
誰にも話を聞いてもらえなくて無視されていた私の話を、
毎日楽しみに見に来てくれる人がいる。
Twitterは私の大切な世界になった。
寒い日でも部屋がなかったから物置から配信して、
1日20〜40ツイートした。
ツイートは呼吸だった。
一言一言、愛を込めて誰かに届くのが嬉しくて、
歓喜の呼吸だった。
Twitterで本音を出せるようになってきた私の生活に変化が出てきた。
日常生活でもちょっとずつ感情を出せるようになったのだ。
怒鳴られるのが怖くて声をかけられなかった夫に何かを頼んだり
無視されても冗談を言えるようになった。
息子もよく笑ってよくしゃべってかわいい。
でもずっと一緒にはいられないので義母さんに預けられるようになった。
義母と夫の機嫌を損ねる=追い出されて死、の世界から、
別の世界を手にしたことで私は生きることができた。
その始まりは怒りと愛だった。
悲しみも惨めさも、私をどこにも連れて行ってくれなかったけど、
「私を丁寧に扱ってこなかった」ことへの怒りと愛は
私をどこまでも連れて行ってくれた。
「私も推しに会う前はこんな生活で鬱も強迫性障害もあってね」と
Twitterで書き始めたらお悩みが届くようになって、
推しの大切なファンたちの力になりたくて、勉強をしてカウンセラーになった。
カウンセリングだけでは性に合わず、コーチングを始め、
稼げるようになり、推しのコンサートにたくさん行けて、
彼の兵役中にあさぎさんに会えた。
Twitterで私を知ってくれていた人たちのおかげで神11になり、
年商1000万円になった。
でもね、正直そんなことどうでもいいんだ。
あのどうしようもなく惨めな私が、
誰かにマインドを説き、聞いてもらえ、
毎日冗談を言いながら好き放題して
夫にも推しにも息子にも、フォロワーさんにも
FBでの友達たちにも愛されるようになった。
今は赤ちゃんみたいに安心しながら
色んな人の愛の中に漂うことができるようになった。
(お金の管理は苦手だけど(笑))
本当はここ半年自分を見失って、
「ちゃんとしなきゃ」とできないことを頑張ろうとした。
もともと普通に生活もできないほど何もできない人間なのに。
最近やっと吹っ切れて、私はあの無力で惨めな私を迎えに行った。
SNSで無双する「イロさん」に比べたら不要と押し込んでいた彼女も、
やっぱり私の大事な一部だった。
彼女を迎えに行って、私の目にはあの頃の私のような人がよく映る。
「怒れないんだろうな」
という人だ。
とっても優しくて、思慮深くて、本当は輝きたいのに、
我後に、という人たちだからこそ怒るのが苦手だ。
「世界で一番大事でかわいい私にこんな扱いするなんてコロしたろか」
と心の底から思って自分で自分を大切にすると決めたら
絶対に素晴らしい人生が用意されるのに、という人たち。
今私が募集している講座はブチギレセレブ覚醒講座という
バカみたいな名前の講座だけど、
実はこうして私の人生をかけた学びと、
私のこの社会への怒りがこもっている。
なんで母が、女が、いつまでもこんな扱いを受けなきゃいけないんだ。
士農工商時代、
「農民は死なぬように生きぬように」と
年貢を課されていた時代と何が違う。
この国で女が置かれている状況は過酷だ。
労働力と性を搾取されてそれが「いい母」「いい女」。
男性だって本当は女性を大切にしたいと思っている。
でも表現を教えられていない。
教育間違ってんだよボケカス。
奴隷になるために育てられ、
不真面目な奴隷は「社会不適合」と切り捨てられる。
支配者層が得するために回るこの社会。
おかしいだろ!!!!と何度でもキレてやる。
私の役割があるなら、あんな思いをしたことだ。
あんな思いを、私よりずっと辛い思いをしている人を
見て見ぬ振りすることなんてできない。
私は私のやり方で、
私が知る限り最も私も周りも幸せになるやり方で、
インターネットの笑い者になりながら、
それでも世界にI love youを言い続けてやる。
あなたを軽く扱うこの世界に、
あなたを軽く扱って傷つけられるばかりにしている自分自身に、
まず怒ってみて。まずキレてみて、と伝えたい。
絶対にあなたの大切な人生をそのままにしないで。
こんなに長い文章を最後まで読んでくれてありがとう。
ここまで書いて気づいたけど、私がこれまで愛されていたのは
「イロさん」じゃなくて、その奥の
「あの日黙らせた彼女」だったのかもしれない。
今は限りなく混じり合って、どちらも私の中でニコニコしている。
あなたは愛される価値のある人だから、
将来あなたに憧れて人生を変えられる誰かのためにも
絶対に自分を諦めないで。
あなたの今の、あの日の苦しみは絶対に誰かの光になる。

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