仕事の段取りを考え、
勉強をし、
数日ぶりの息子の保育園の一時保育の日で
時間が空いた。
こんな日はカフエーに赴くべきだらう。
セリアに寄るとウヰリアムモリス柄の便箋と封筒が沢山有り、
つい買い込んでしまった。
カフエーでは甘味をいただくべきだ。
ケーキでも、パフエでも、シュークリイムでも良い。
(ヰにするかイにするか5分悩んだ)
そしてカフエーといえば珈琲だらう。
苦味の強いフレンチブレンドが私の好みだ。
じっとりと肌にまとわりつくような空気と少し曇り模様の空。
木がしなっている角度で風の強さがうかがえる。
今日本の南では台風が来てゐる。
この北の地はこういう時のんきなものだ。
カフエーに到着し、
壁際の二人席に座る。
空いてゐるからと一人なのに四人席を陣取るのは下品だ。
メニウを開くとカヌレが目に飛び込んできた。
カヌレ。
次に目に飛び込んできたのはクラフトコオラだ。
クラフトコオラ。
思い描いてゐたカフエーでの過ごし方とは少し異なる趣のものだが、
じっとりと暑いこんな日にはおあつらえ向きだ。
「カヌレとクラフトコオラをくださいな」
ウエイトレスさんに注文をする。
待っている間、本でも読もうと取り出す。
ここで森茉莉でも読んでいれば一気に耽美な午後になるのだろうが
持ってゐたのが「フリーランスの教科書」という耽美もへったくれもない指南所だったので少し本を傾けて表紙が見えないようにして読んだ。
直ぐにカヌレとクラフトコオラが来た。
三口ほどで食べられてしまうカヌレはさくっともっちり。
クラフトコオラは様々なスパイスがそこに沈んでゐて、くるくるとストローを回しながら飲んだ。
やや甘め、スパイスは弱めのすっきりとしたクラフトコオラ。
強い炭酸と甘味で一気にだるんと肌を包んでゐた湿気は感じなくなり、
「確定申告について」までを読んで本を閉じた。
今この場に確定申告は相応しくない。
会計を済ませ、外に出た。
雲は少し晴れていて、風が雲を押しやったのだらうとぼんやり思った。
かつてここまで誤用が心配になった文章はない。
いないと思いますけどこの記事で初めて私の文章を読んでくださった方!!!!
普段はこんな文体で書いてはいませんが、よければ他の記事も見てみてね。
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