若い世代だけでなく、大人世代でも懐かしさと落ち着きを感じる普遍的な良さを持つ曲。
聞き疲れしない心地の良い曲で、でも歌詞の内容はとても切ない。
「気が滅入る夜に私のかわりに笑ってくれる」「胸が苦しい夜に私のかわりに泣いてくれる」そんな半身のような彼との別れ。
誰とも共有もしたくないほど辛くて、でも何かにわがままを言いたくて、一人で女性がラジオDJに心の中で語りかける曲だ。
MVを見る限り、ユンギはこの曲の中でラジオから流れる暖かい歌のパートを担当している。
彼女は歌の中で決して「吹っ切れたわ。私はもう大丈夫」なんて言わない。
だって大丈夫じゃないんだから。
大丈夫じゃない彼女に寄り添って、「どうか僕にたまにもたれかかって休んでいって」と言うユンギはあまりにもいつものユンギで、こんなにぴったりな役割の曲で最高だなといつも思う。
それにしてもユンギは本当に雨の夜が似合う。
彼の声は雨と宵闇に溶けて優しく語りかけてくるようだ。
私はこの曲のユンギパートが「夜の雨」から始まって、「春」「夜明け」のような暖かさになり、またしっとりとした「夜の雨」に戻ってきて優しく包み込んでくれるような感じがする。
思い切り悲しい時は雨がいい。
どうしてもやりきれない時は夜がいい。
さて、この曲にはレコーディングビハインドが公開されているんだが、これもたらまない。
とんでもなくセクシーなユンギが何度も満足するまで何度も撮り直すプロとしての姿が見られるビハインド大好きな私には最高。
個人的に「ああ、しっかり発声するんだな」というところにぐっときた。
プロの歌手なんだから当たり前なんだけど、普段省エネで大きな声をあまり出さない彼がしっかり発声して喉を調整している感じが「プロ」って感じがして大好きなのだ。
私は彼がものすごくプロ意識を持っているところが好きだから。
録音している姿を見てから曲を聞くと更に面白くて深みが増す。
この曲で言ってくれているままにユンギは私の「音楽になり」、「始まりであり終わり」「春であり冬」「幸せであり魂」。
自分のことをファンがどう見ているのか。何が求められているのか。熟知しているなと恐ろしくすらなった。
彼の自己プロデュース能力・需要を察知する力は本当にすごい。
しかもそれが利益になるだけでなく確実にファンを救ってくれている。
利益・愛・見守ってくれていると言う安心感。
これらを全て理解して曲にして発信できる表現者としてのとんでもない実力。
ユンギはやっぱり稀有なアーティストなのだ。
和訳はhttps://bts7suga-agustd.com/song-request-leesora-feat-suga-lyrics-jp-translation/からお借りしました。
コメント